メガサリとの出会い
天光眞弓 劇団青い鳥
天光眞弓
私はバリ島が大好きで、その中でもウブドゥには幾度となく訪れてきました。 1994年ウブドゥをブラリと訪れた時、今までに見たことのない不思議で、力強く、深い風合いを持つ版画に出会い、とても魅かれました。
ウブドゥはバリ島の中でも画家の村と呼ばれ、たくさんの芸術家たちが住んでいます。ヒンドゥー教の神話の場面 、鳥や花を誇張して描いた細密画はそれまでも多く見てきましたが、その中にあって、このメガサリの版画は突出していました。
メガサリの版画は日本のそれと異なり、油絵の具を使い、あざやかで豊かな深い存在感のあるものに仕上げられています。
作品のモチーフはバリ島の神話に登場する神々、動物、人物、シンボルですが、あくまでも彼女の感受性が色濃く現われている独特の世界です。草花が咲き、季節の果物をつける木々の茂る一角から生みだされるメガサリの作品はバリの空気、バリのジャングルのように大きく、深く、時には晴れやかに、時には奇妙で不思議な風を送ってくれる。作品の前に立つと、大自然の力強いエネルギーを感じて元気になれるような気がします。メガサリの作品は 神々と芸能の島 バリに吹くとても新しい、貴重な風に違いありません。




久田 恵  ノンフィクション作家
我が家の居間には、メガサリの版画が一枚、額に入って飾られ ています。「象」を描いた小さなものですが、その象は悲しい ような嬉しいような怒っているような不思議な目をしていて、 時々、バリの神さまが、その版画の中に宿っているような気が します。なんにも欲しがらない私が、どうにも側に持っていた くて版画展で手に入れたものですが、なんていい出会いをしたのだろうとシアワセに思っているのです。

漆畑 一巳  グラフィックデザイナー
バリに初めて行ったのは9年も前のことだ。それから1年に1〜2回はバリに出かけている。友人たちは「またバリか・・・」 などとアキレ顔だが好きなのだから仕方がない。何をするわけでもなく、一日中ゴロゴロとしているわけだけど、東京では味わうことの出来ない空間と時間がそこには広がっている。そんな僕の気分にメガサリの版画はピッタリはまった。じっと見ていると、何だかわからないけど、妙なエネルギーが伝わってくる。それがバリの気分にさせてくれる。